心と体の土台を作る乳児保育
「三つ子の魂百まで」
「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように乳児期の大切さは古くから語り継がれてきました。長い一生の中で乳児期といわれる時期(0~2歳)はとても短いものです。人格の形成は一生続いていきますが、人格の形成において一番大切な土台が作られるのがこの乳児期になります。そして一番やり直しがしにくい部分でもあります。
その乳児期にかかわる私たち大人の役割はとても重要です。
私たちの乳児保育の基本
私たちは、状況や環境が違う様々な家庭が保育を必要としている中でそれぞれのニーズを考え、誰にとっても(子ども・保護者・保育者)安全で安心できる環境のもと、適切なかかわり(子どもの主体性を育てるかかわり/自立心(自律)を育てるかかわり/楽しさと出会っていくかかわり)で、子ども達にとって最善の利益を最優先に保育していくことが何より大切だと考えます。
まだ話すことの出来ない乳児は泣くことで自分の欲求を伝えようとします。
「おなかがすいたね」「おむつをきれいにしようね」と心地の良い言葉と共に欲求を満たしてもらうことを繰り返し、その温かく丁寧な応答の中で信頼関係が育っていきます。
信頼出来る大人とのかかわりがあるからこそ、安心して成長していくことが出来ます。
その信頼出来る大人に見守られながら、主体的・自主的に探索活動を繰り広げることで子どもは心身共に健やかに育ちます。
私たちの乳児保育の基本はここにあります。
「出来た」という成功体験
主体的・自主的な探索行動の中で自分でやりたいことがたとえうまくいかなかったとしても、そこにある気持ちをありのままに受け入れてもらうことができれば自己肯定感が生まれていきます。
そして上手くいき「出来た」という成功体験の積み重ねが困難と出会った時のねばり強さとなっていきます。
子どもの主体性、自主性とは単に「こうしたい」という、やりたいことばかりではありません。
「やりたくない」という気持ちも尊重してもらい、ありのままを受け止めてもらえることも大切なのだと思います。
私たちはこどものことを心から大切に想い、子どもの気持ちを丁寧に理解し、寄り添い、しっかりと大地に根を張ることの出来る強くあたたかな心を育てていきたいと思っています。
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おおくら保育園チーム
(大倉保育園/ATATAME保育園/マザリーズルーム/児童クラブ)
チーム副主任 保育士 関円香(ATATAME保育園 所属)